当たり前の話ですが、食欲も食べれば満たされて欲望は減退します。人は生まれた時から死ぬまで欲を持つことと欲を満たす作業を延々と繰り返し続けていくものだと思います。良い学校に入りたい!車が欲しい!家が欲しい!良い会社に就職したい!出世したい!金持ちになりたい!リタイアしたい!病気になりたくない!死にたくない!

根源的な食欲などは置いておいて、それ以外の欲望、車や家を買いたい、リタイアしたい等は欲望を持ち始めてから欲望を満たすまでに比較的時間がかかる場合もあります。考えてみると欲望を持ってそれを達成するまでの過程が最も楽しい時間ではないかと考えてしまいます(家や車の購入時など調べたり悩んだりするのが楽しいですよね)。何事も満たされた途端に物にもよりますが明らかに心のテンションは低下してしまいます。

今後のセミリタイア生活ではそこそこ達成の困難な実現欲求や物欲を目標に掲げて時間をかけて(楽しい期間を持続させる)達成を目指すような生活を目指したいと思います。執着に陥らない程度で。

ちなみに、仏教では煩悩の本質的な意味とは、欲があることでなく、欲を達成したいがために執着心が強くなることのようです。人は欲があるのは当然の事なので、欲を抑えるのではなく、強すぎる感情や執着を抑えること、あるいは消し去るという視点が大切だそうです。


John HainによるPixabayからの画像


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